肥満の原因肥満の原因としては以下の5つが考えられます。この因子が複雑に絡み合って肥満がおこるとみられています。1.過食 過食によって摂取エネルギーが過剰になると、体に代謝異常がなくても貯蔵エネルギーを増やすように働き、体脂肪が増えていきます。 2.誤った食事のとり方 食事回数や食事時間が肥満に影響しています。1日2食の欠食型や、1日の食事量の半分以上を夜に食べる夜食症候群も肥満につながる食事のとり方です。 3.遺伝 これは肥満体という形質が遺伝するのではなく、体脂肪をある一定量まで蓄えられるという能力が遺伝します。そのため太りうる遺伝因子をもった人が、栄養を取りすぎると初めて肥満体になります。 4.運動不足 運動不足になると、基礎代謝が減少し、貯蔵エネルギーが増えやすくなります。また、インスリンの分泌状態が乱れ、脂肪蓄積に傾いた代謝状態が作られるため肥満となります。 5.熱産生障害 脂肪細胞には、エネルギーの貯蔵庫として働く白色脂肪細胞と、熱産生を行う褐色脂肪細胞とがあります。この褐色脂肪細胞が適切に働かないと消費エネルギー減少型の体質をつくって貯蔵エネルギーを増やすので、肥満の成因になる可能性があります。 |